ジュエリー・アクセサリーの世界は、ファッションと技術の両面から急速に変化しています。2026年は特に「デジタル製造の民主化」「サステナビリティへの本格シフト」「ヴィンテージ・クラフト回帰」という3つの大きな潮流が交差する年です。

本記事では、国内外のジュエリー業界の動向をもとに、2026年注目のトレンドを7つ解説します。鋳造工場の視点から、それぞれのトレンドがどのような製造ニーズを生み出しているかも合わせてお伝えします。

トレンド① ボールド&チャンキーデザインの継続

Trend 01

存在感のある「大きく・厚く・重い」ジュエリー

2024〜2025年に加速した「ボールド(大胆)」なデザインの流れは2026年も継続。細くて繊細なデザインから、ゴールドやシルバーをふんだんに使った存在感あるピースへの需要が高まっています。

Vogue BusinessやWWDの報告によると、ハイジュエリーブランドでは「ステートメントピース(主張のあるジュエリー)」の売上が年々拡大しており、特に太めのバングル・チャンキーチェーン・オーバーサイズリングが人気です(出典:Vogue Business「Fine Jewelry Trend Report 2025-2026」)。

鋳造的には、ボールドデザインはワックス量・金属量ともに増えるため、精密な鋳造技術と均一な肉厚管理が品質の鍵になります。株式会社ビルドの7基の鋳造炉体制は、大型・厚肉パーツの安定した量産に対応しています。

トレンド② サステナブルジュエリーの本格化

Trend 02

リサイクルゴールド・エシカル調達が標準に

環境・社会への配慮(ESG)がジュエリー業界でも標準的な要件になってきました。リサイクルゴールド・フェアマインドゴールド・ラボグロウンダイヤモンドの採用が急拡大しています。

世界金協会(World Gold Council)の調査では、消費者の65%以上が「ジュエリー購入時に素材の倫理的調達を考慮する」と回答(2025年調査)。特に20〜30代の若年層でこの傾向が顕著です。

また、国内では経済産業省が「責任ある鉱物調達」のガイドラインを整備しており、国内メーカーも対応を迫られています(出典:経済産業省「責任ある鉱物調達に関するガイドライン」2024年版)。

鋳造の観点では、お客様からお持ちになった「自分のゴールド・シルバー」を溶かして再鋳造する「地金持込み鋳造」の需要も増えています。株式会社ビルドでは素材持込みでのキャストにも対応しています。

トレンド③ 3Dプリンティング×鋳造の民主化

Trend 03

デジタルデータから直接ジュエリーを作る時代へ

3DCADソフト(Rhinoceros・MatrixGold・ZBrushなど)でデザインし、3Dプリンター(ワックス造形機)でそのまま原型を出力して鋳造する工程が急速に普及しています。

従来は職人がワックスを手で削って原型を作っていましたが、デジタル設計なら修正が容易で、左右対称・繰り返しパターンの再現精度が格段に上がります。国際ジュエリー見本市「Vicenzaoro」でも、デジタル製造ゾーンが年々拡大しています(出典:Vicenzaoro 2025 出展報告)。

株式会社ビルドでは、MJP 300W(3D Systems製)による100%ワックス原型の造形に対応しており、お客様のSTL・OBJデータを受け取ってそのまま鋳造できます。デザイナーさんや個人クリエイターの方からの依頼も歓迎しています。

ビルドのデジタル対応:STL/OBJデータ → MJP 300Wでワックス造形 → 貴金属鋳造。シルバー・ゴールド・プラチナ・真鍮に対応。データさえあれば原型不要です。詳しくは3Dプリント鋳造記事をご覧ください。

トレンド④ ヴィンテージ・アンティーク復刻需要

Trend 04

「本物の古さ」より「復刻・複製の精度」が問われる時代

Z世代を中心に、ヴィンテージ・アンティークジュエリーへの関心が急上昇。廃盤になったデザインの復刻や、祖父母から受け継いだジュエリーの複製依頼が増えています。

リセールプラットフォーム「Vestiaire Collective」の報告では、ヴィンテージジュエリーのカテゴリーは2023〜2025年で販売数が約2倍に増加。同時に「大切な1点物を複製したい」というニーズも増えています(出典:Vestiaire Collective「Luxury Resale Report 2025」)。

この需要に応えるのが3Dスキャン技術です。Artec Micro II(5ミクロン精度)で現物を精密にデジタルデータ化し、そこからワックス造形→鋳造という流れで、廃盤品の復刻・大切なジュエリーの複製が可能です。詳しくは3Dスキャン活用記事をご覧ください。

トレンド⑤ ミックスメタルスタイルの台頭

Trend 05

ゴールド×シルバー、異素材の組み合わせが人気

かつては「ゴールドとシルバーは合わせない」というルールがありましたが、2026年はむしろ異なる素材・色を意図的に混ぜる「ミックスメタル」スタイルがトレンドです。

ファッション誌「ELLE Jewelry」「Harper's BAZAAR Accessories」では、ゴールドとシルバーを組み合わせたスタッキングリング・レイヤードネックレスのスタイリングが頻繁に紹介されています(出典:ELLE Jewelry「2026 Jewelry Trends」)。

鋳造的には、異なる素材を1つのパーツにまとめる「バイメタル鋳造」や、別々に作ったパーツを組み合わせる「アッセンブリ設計」など、対応の幅が広がっています。

トレンド⑥ パーソナライズ・一点物需要の拡大

Trend 06

「自分だけの1点」へのこだわりが強まる

マスプロダクション(大量生産品)から、自分のために作られたオーダーメイド・カスタムジュエリーへのシフトが続いています。特に婚約指輪・結婚指輪・誕生石ジュエリーでこの傾向が顕著です。

矢野経済研究所の調査では、国内のオーダーメイドジュエリー市場は2023〜2025年で年平均8.2%成長しており、今後も拡大が見込まれています(出典:矢野経済研究所「宝飾品市場に関する調査 2025年版」)。

1個からの小ロット鋳造に対応している工場が重宝される時代です。株式会社ビルドは1個からのご依頼に対応しており、デザイナー・ハンドメイド作家・個人のお客様からのオーダーも承っています。

トレンド⑦ 甲府・国内産ジュエリーへの回帰

Trend 07

「Made in Japan」「甲府産」への信頼と再評価

コロナ禍以降のサプライチェーン問題・円安による輸入コスト上昇を背景に、国内調達・国内製造への回帰が進んでいます。特に「甲府産ジュエリー」は産地ブランドとして再評価されています。

山梨県は国内ジュエリー出荷額の約40%を占める日本最大のジュエリー産地で、「甲府ジュエリー」は経済産業省の地域団体商標にも登録されています(出典:山梨県「ジュエリー産業振興計画」2024年)。国内ブランドからのOEM依頼・小ロット製造委託の引き合いも増えています。

株式会社ビルドは甲府市に拠点を置く鋳造専門工場として、この「国内回帰」の流れを現場で実感しています。品質の安定・納期の短さ・コミュニケーションのしやすさなど、国内工場ならではの強みを活かしたサービスを提供しています。

まとめ:2026年のトレンドと鋳造の関係

2026年のジュエリートレンドをまとめると、共通するキーワードは「デジタル×職人技の融合」「サステナブル」「パーソナライズ」です。これらのトレンドはすべて、高品質な鋳造技術への需要と直結しています。

トレンドに対応した製造パートナーをお探しの方は、ぜひ株式会社ビルドにご相談ください。

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【エビデンス・参考文献】
1. Vogue Business「Fine Jewelry Trend Report 2025-2026」https://www.voguebusiness.com
2. World Gold Council「Gold Demand Trends 2025」https://www.gold.org
3. 経済産業省「責任ある鉱物調達に関するガイドライン(2024年版)」https://www.meti.go.jp
4. Vestiaire Collective「Luxury Resale Report 2025」https://www.vestiairecollective.com
5. 矢野経済研究所「宝飾品市場に関する調査 2025年版」https://www.yano.co.jp
6. 山梨県「ジュエリー産業振興計画(2024年)」https://www.pref.yamanashi.jp

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